Vol.15 はみ出し者の地平線 著:明媚 朋郎
この国の音楽文化は本当に言葉を大事にしない風習がある、凡百の批評家や感受性の乏しいライター、それらの垂れ流す言葉を鵜呑みにして芸術家を気取った腑抜けの自称反逆者に、なんちゃって表現者、意味の無い言葉を羅列し、それがあたかも大した意味のあるように振舞う親のスネカジリ・ジャンキー共、そしてそこに群がる盲目の音楽乞食共が尚一層、醜態に拍車をかけるのだ。さて、これでまた同業者の敵が増えるかな?だけど残念本当の話だ。表現方法の話じゃない、プロレタリアでもデカダンでもなんでもいい、表現方法に用いる言葉の話だ。言葉を大事にしない。今、巷に溢れる音楽はそれが何語でもよくて既に、否、実は言葉ですらなくていいのではないかと思う程に無機質に滑舌されて発せられた声なだけの音、俺からすれば雑音だ。自分自身のこう在らなければいけないという音楽(歌)の固定観念でのたまっている訳じゃないと確信している。自分の言葉に責任を持つ?そんな大層な事は言えない?奇麗事?よく耳にする台詞だ。そんなバカが勝手に決めたルールや、臆病者達の合言葉に合わせる必要は無いんだよ。全く気にする必要は無い。戦争を知らなくても戦争の悲惨さを歌うべきなのだよ、心がそう叫ぶのなら。バカにされようが心の思うままに愛も憎悪も歌うべきなのだよ。例えそれが本当でも嘘でも、日替わりでも永遠でも、自分が言いたい事を自分の言葉で発する。最近、心が震える音楽に出あったかい?涙がでそうなほど痛い言葉に打ちのめされたかい?「楽しきゃいいんだよ~」的な、繰り返されてきた茶番劇と何にも残らない卒業制作みたいなノリで作品を作って卒業していった自称元反逆児を責めるつもりなんて全く無いんだけどね。反論ごもっともなんですが、楽しむだけならクラブでもカラオケでもいいわけで、わざわざ板の上に立って表現する必要なんてないのではないだろうか。ましてや社会やシステム、偏見等への反抗、反逆を歌っているのならば尚更ではなかろうか。昨今の音楽の聴き方はダウンロード、MP3と僕達の時代とは決定的に違う。歌詞カードなんて無いのが当たり前でジャケットすら存在しないといっても過言ではない。便利とはなんと不自由なものなのだろう。人と人とのコミュニケーションもメールが主流になっていて、実際に手紙を自分の文字、言葉で書いている人は殆どいないはずだ。しかし俺達は言葉を未だにコミュニケーションの第一手段として使っている事実。だけど悲しいかな心と心が通わない寂しい時代、親殺し、子殺し、孤独死、引きこもりに急増する精神疾患患者、自殺者は3万を越え、路上に溢れ出す失業者、街中が失意のどん底に沈んでいく。不安に縁取られた未来を俺達はどう生き抜いて、次の世代に何が残せるというのだろうと本気で考えなければならない。俺もお前も、もういい歳だ、自分だけが楽しんで、ゴキゲンで、散らかしっぱなしって訳にはいかねえんだよ。初めてザ・クラッシュの歌詞を読んだときの事は忘れられない、勝手に自分の事を歌ってくれているんだと何の疑いも無く信じた。勿論当時ロルカもブコウスキーも知らない。何に影響を受け、その歌詞がどうやって作られたかって事よりも何を伝えようとしているかって事が一番重要だった。だから未だに自分自身の暴動が20年間も続いている訳だ。今、時代はとてつもなく荒れ果てた寂しい荒野みたいなものだ。しかしそこにはまだ命が存在し、心が生きている。悪戯に死を煽ったり、自堕落を演じたりしては駄目なんだと思う。心からその類のスタイルに心酔しているのであれば仕方がないが、我が子や親、大切な友達が狂っていくのを楽しそうに眺めていられる人なんて居るのだろうか。言葉を大事にするってことは自分の心を大事にするということに他ならない。そこが地獄なら地獄を語ればいいし、月を眺めるなら美しさを歌えばいい。雨の冷たさに身を震わすのであれば太陽の温かさを求めて叫べばいい。風の強い日には勇気が奮い立つ歌を歌えばいい。誰かの決めたルールや、合言葉にあわせる必要なんてない。君自身を君の言葉で歌えばいい。本当にどうしようもないルールや薄っぺらな価値観や、こうじゃなければ仲間じゃないみたいな植えつけられた仲間意識を俺達は見直す必要があるのではないか?がんじがらめの伝統芸能じゃ若く多感な年頃の子供には興味の対象にはなりませんな。最後にもう一度言わしてもらう!言葉を伝えろ!伝えるための言葉だから。
【お便りコーナー】
こんにちは!ダイエットに成功した明媚さんに質問です。どのような方法でダイエットに成功されたのですか?差し支えなければ教えていただけませんでしょうか。何度も様々な方法でダイエットに挑戦したのですが、どのダイエット法も途中で挫折してしまいました。本当に痩せたいです。どんな方法でも我慢しますので教えてください。
(栃木県 松浦ナヤ)
俺は上京当時(18歳)、体重77キログラムだった。身長188センチだから痩せていたのだ。しかしウインナーの食いすぎで10年後には100キロを超え、ダイエット前は120キロをマークした。そこからダイエットをはじめた、1日7キロを走り、ウエイトダウンのプロテインを飲み、晩御飯は炭水化物を完全にとらなかった。3ヶ月もすれば体重は90キロに減少し見事に30キロ以上のダイエットに成功したのだが・・・今は少しリバウンドしてしまったけど、走るのはかなり効果的だ。プロテインも併せて使用すると効果覿面!俺も、もうそろそろまた走ろうと思っていたところ!お互い頑張りましょう!